北海道憲法共同選対本部(本部長 黒沢幸一道労連議長)は、2016年4月24日投開票で行われた衆議院北海道5区補欠選挙について談話を発表しました。
24日投開票で行われた選挙の結果、戦争法廃止!立憲主義の回復をめざす市民と5野党共闘の統一候補・池田真紀氏を、惜しくも当選させるには至りませんでした。しかし、安倍政権を倒す大きな手がかりをつかむ歴史的な選挙戦をたたかうことができました。
投票結果は、池田真紀氏が123,517票(得票率47.6%)、和田義明氏が135,842票(52.4%)でした。投票率は2014年前回衆院選挙を0.8ポイント下回る、57.67ポイントでした。
今回の選挙は、第一に、安倍政権が昨年9月19日に強行可決させた、安保法制=戦争法成立後、全国初の国政選挙となりました。
第二に、市民の「野党は共闘」の声を背景に、「市民と5野党共闘」が政権与党に立ち向かう日本の歴史で初めての画期的な共闘選挙でした。
第三に、日本が、平和と民主主義をめぐる戦後最大の歴史的岐路に立つもとで、夏の参議院選挙や来る衆議院選挙に大きな影響をあたえる前哨戦としてたたかわれました。
北海道憲法共同選対は、北海道憲法共同センターに結集する団体と有志で構成し、池田真紀氏の当選に向けて全力でたたかってきました。事務局を担った道労連は、3月4日池田真紀氏と戦争法廃止、立憲主義回復をめざすことを協定し、選挙戦に臨んできました。
また、安保関連法=戦争法に反対する「市民の会」や「ママの会」、若者のグループ「ユニキタ」など、新しい市民レベルの政治参加が選挙戦の主導的役割を発揮し、「市民が政治を変える」新しいスタイルの選挙を提起し、池田候補は投票した無党派層の7割の票を獲得しました。
市民団体、政党、労働組合、諸団体が有機的につながる画期的な選挙戦となり、「北海道モデル」として、今後のたたかいに希望とファイト湧く経験を全国に示すことができました。
こうした闘いが、自衛隊を抱える町を中心に強い組織票を背景に終始一貫、国民の願いにまともに向き合わず、「弔いと野合批判」に徹し共闘の分断を図る相手陣営を、市民と野党共闘が猛追し、追い詰める結果をつくりだしました。
全国・全道からの多くの支援に感謝申し上げます。 北海道憲法共同選対は、この経験を力に、戦争法廃止、立憲主義の回復をめざし、直ちに活動を開始する決意です。(全文)