労災が認定されました

By | 2020年4月6日

建設現場を担当していた青年に労災認定

 リフォーム系建設会社に現場監督として勤務していたDさん(28歳・男性)は、2018年9月、工事現場のプレハブ事務所で階段を踏み外して負傷。翌日痛みが強く受診し「左立方骨骨折」の診断で休業の診断書が出ました。しかし、会社は診断書を受け取らず、社長の下でパソコン業務などを命じました。労災申請はせずに健康保険で治療を余儀なくされました。社長からは慣れない業務に対する叱責が続き、2018年11月にはタバコの火を手の中に落とされやけどの傷を負いました。2019年1月に配属となった上司からは、更に嫌がらせが続き「給料泥棒」「モラルがない」「バカは使い物にならない」「やめろ」など言われ、希死念慮を生じました。2019年2月19日、メンタルクリニックを受診し「うつ病」と診断され休業しました。
そもそも、ケガをする前は、毎月100時間を優に超える長時間労働でした。解決を求めて弁護士会の無料相談で相談し、いの健北海道センターを紹介されました。
2019年7月、ケガとうつ病の二つの労災を申請し、8ケ月後の2020年3月2日、二つの労災の認定を受けました。
労基署は①時間外労働が発病前130時間。②社長付けに配置転換になった。③タバコの火を落とすなどのいじめを認定しました。
Dさんは会社に対する損害賠償請求を行う準備をすすめています。