『看護師の感情労働って?』
12月11日、北海道医労連は第3回目の「看護ワークショップ」を開催しました。
今回は「看護師の感情労働って?」をテーマに勤医協中央病院の精神科・リエゾン科の田村修医師が講師を務め、講義の中にグループワークを取り入れながら楽しく学習しました。
講義は「看護師の感情労働とセルフケア」について、感情労働は客室業務員のストレス研究が始まりで、1983年に生まれた言葉。「職務内容の一部として適切な感情状態や感情表現を作り出すための感情管理が求められる、感情が商品になる仕事」と紹介。海外では感情労働の強制は労働者の健康に重大な悪影響を及ぼすと指摘されており、「看護現場の感情労働は医師の指示のもと、裁量がない状態で働き、ストレスがたまりやすく、やりがいとの区別がつかなく、燃え尽きやすい問題がある」と指摘しました。
グループワークでは「患者さんにあなたがいると安心すると言われた時」「洗髪などケアを喜ばれた時、嬉しい」また、「否定されたり、怒鳴られたり、守ってもらえなかった時に辛く感じる」など、やりがいと辛さを共有しあいました。
感情労働わかって楽になった
「失敗した時落ち込みすぎない」など感情労働によるストレスのコントロールについて学び、田村医師は「仲間と話し合い、支えあえる健康的ないい苦労ができる職場にしよう」と語りました。参加者からは「感情労働の仕事だという事が分かって楽になった」「みんな同じことで悩んでいるとわかって、嬉しかった」などの感想が寄せられました。
12月13日の北海道新聞にワークショップの模様が掲載されました。
(道医労連メールニュースより)
