過労死遺児交流会に参加して:夫を過労死で亡くした2児の母親からの手記

娘(中3)、息子(小6)と共に、2016年の年末「かいじゅうの会」(過労死遺児交流会)に参加しました。改めてわかったのは、過労死のむごさは労働者の死というその一点にあるのではないということです。どのご家庭も、うちと同じようにそこから始まる様々な困難を抱え、子どもたちにもその影響は大きいように感じられました。

現在、私は心理職として働いていますが、ある日突然暴力的に家族が奪われるという過労死は、他の死別体験とは異なる固有の難しさがあると思います。

うちの子どもたちは数年にわたる不登校状態を経たものの、幸い多くの方のおかげで元気に育ち、娘は「親を亡くしてしまったこどもたちがしあわせになるお手伝いをしてあげることが、今私がすべきことだと思います。」との感想を持ちました。

今回、北海道の「過労死を考える会」のご尽力のおかげで「かいじゅうの会」に参加させていただいたこと、今後私たち家族に何ができるか考えるきっかけともなり、感謝しています。

過労死を考える「家族の会」全国交流会に参加して

2015年7月25日~26日、全国過労死を考える家族の会、大阪過労死を考える家族の会等の共催で「夏の一泊学習交流会」が京都で行なわれ、北海道から坂田、杉村の2名が参加しました。25日は、全国過労死を考える家族の会代表の寺西笑子氏の挨拶後、「精神科医と依頼者でつくるより良い意見書」と題し、精神科医の天笠崇氏の記念講演がありました。

より良い意見書を作成する試みはより良い医療を提供することと同じであり、その中身として意見書作成の概要と工夫、医学的因果関係推論、そして認定基準の評価を活かすことであると話されました。

つづいて、岩城譲弁護士から過労死等の防止のための対策に関する「大綱」の概要の説明がありました。

その後、参加された各自の自己紹介が行なわれました。

翌26日の分科会では、遺族各自の事案を話し、参加者、弁護士からは過労死問題に取り組み各々が感じていることを聞く事ができました。
天笠崇氏の講演、そして多くの遺族の経験を聞くことが出来、とても意義のある時間を過ごしました。

北海道過労死を考える会 坂田 - 杉村 記

「センセイの過労死」語るつどい

2016年4月24日(日)夜、札幌学生ユニオンが呼び掛けた、「センセイの過労死」ー教員の仕事はなぜ大変?公務災害から見るその特徴と現実―の学習会が開かれました。
主催した学生から、「センセイになった先輩が日に日にやつれていくのをみて、『このまま死んじゃうんじゃないか』と不安になった。そういえば、今まで出会った私のセンセイも、こんな働き方してた・・・・?ワークルール教育といっても、こんな働き方しているセンセイが、どう教えるんだろう?」と学習会を思いついた経過が話されました。
問題提起は、過労死した高校A教諭の公務災害を支援した経験を持つ、北海道公立学校スクールカウンセラーの宮井真由さん。
A教諭は、18年間、三つの道立高校で勤務しました宮井さんは、この間の教育現場の変化と業務の過重化を振り返りながら、A教諭がメンタル不全化とともに呼吸器、循環器の異変が進んだことを指摘しました。しかし、公務災害は「亡くなる直前の1ヶ月間は過重な職務ではなかった」など不当な理由で不支給決定され不服申し立ても棄却されたことで、行政の認定基準の「壁」=制度の問題を問いかけました。
また、教育現場の過重さは、現場の実情を無視した文部科学省の政治主導の「改革」、学校を「経営体」とみなす運営方法にあると報告しました。
参加した教員、学生、労働組合役員、父兄などから活発な質問、意見が相次ぎ、時間を超過する学習会となりました。

看護師の過酷労働の改善と調査継続求める

2016年4月4日の参院行政監視委員会で、日本共産党の倉林明子議員は、同議員の求めで昨年に厚労省が初めて行った看護職員の労働実態調査にかかわって労働環境の改善と、さらなる調査の継続と拡充を求めました。
厚労省が実施した全国調査には、1,247人の看護師が回答し、回答者の4人に1人が管理職でした。
調査数がきわめて少く、不十分ですが、過酷な労働実態が改めて明らかになりました。調査では、看護師のうち拘束時間が3交代夜勤の約2倍になる2交代夜勤をしている人は6割を超え、2交代制の夜勤時間が1回で16時間を超える人も約6割を占めています。2交代夜勤の月平均回数は4・6回に上り、3交代夜勤に換算すると看護師確保法の基本指針を超えます。
塩崎厚労相は、現場の苦労がかなり厳しいことを調査で再確認した。2016年度も調査を引き続き行うと回答しました。